古代史を知る
先史・古代系の本を引き続き、読んでいる。 先週は、軽めのものが多かったかな。 軽め、というのは歴史解釈をしている本という意味だ。 解釈の整合性なので、出土品や、他の本との照合といったことはあまり重視されない本。 佐原真『騎馬民族は来なかった』…
佐原真『騎馬民族は来なかった』は、騎馬民族征服説の論駁書として読むよりも、肉食文化受容論、牧畜文化受容論として読んだ方がいいんじゃないかと思った。反駁のページはあまり多くない。 どちらかというと、騎馬民族が来たのだとしたら、どういう文化が日…
古代史勉強で、学説を少しずつさかのぼっていくと、江上波夫氏の騎馬民族征服説が論駁されている本を見つけた。佐原真『騎馬民族は来なかった』(NHK出版 1992)で、そこでは完膚なきまでに江上説が否定されていた。 江上氏と佐原氏は決して仲が悪くはないよう…
文字史料のほとんどない古墳時代以前の本をよく最近は読んでいる。 読んだだけではダメだと思って整理しようとしてみた。 今のところ、目を通したのは5冊。 山岸良二『古代史の謎はどこまで解けたのか 戦後発掘された遺跡が語る日本のルーツ』(PHP新書 200…
エッセイに感想を書くのは本当に難しいのだけれども、大変に面白かった。おそらく一番最後に読むのかななんて思っていて、たまたま本を持っていなかった時に、駐車券分の本を買わなきゃと思って手に入れた一冊は、スルスルと三日間で読み終えた。 東京藝大。…
都出比呂志『古代国家はいつ成立したか』が面白かったので、古代史への関心が一気に高まった。縄文、弥生、古墳それなりにトピックがあって面白そうで、とりあえず弥生時代を知りたいなと思って、藤尾慎一郎氏の『弥生時代の歴史』を読もうと思ったら、なか…
『土偶を読む』と『「土偶を読む」を読む』の論争を眺めつつ、なるほど縄文も面白いなあなんて考えていた。土偶を読む論争については、土偶を読むを読む側の理屈の方に説得力があるように思えるけれども、アナロジーで解く、という手法自体については、刺激…
卑弥呼ってマジで絶妙なネーミングだよね。厨二の遺伝子があるような気もするし、なんとなくオーソドキシーなニュアンスもある。で、その卑弥呼が、弥生時代の動乱にトドメを刺して、邪馬台国にまとめ上げるときたもんだ。そして現れる古墳時代。 『魏志倭人…
いわゆる飛鳥時代以前のテーマとしてよく出てくるのは、いつ日本地域に「国」ができ、「王権」が成立したかということだ。『古事記』も『日本書紀』も、その辺の記述は神話の域を出ないようだ。最初だから小生は、寺沢薫『日本の歴史02 王権誕生』(講談社学…
都出比呂志『古代国家はいつ成立したか』(岩波新書 2011)を読んでいる。 第一章の「弥生時代をどう見るか」の後半部分、出土品や古墳の形から、豪族間の服属関係および共鳴関係を推定しているところは面白い。 「北部九州の奴国のセンター集落の墓は、他の…
前回、昔のことを書いたのは、実は古代史をもういっかいちゃんと勉強したいな、という宣言をする前振りだったのだけれども、思いのほか長くなってしまった。要するに、近代史だったから古代史のことちゃんと追えてない、ので、改めていろいろ読んでみたいな…